高品質かつエコロジーなハイブリッドUV印刷
ハイブリッドUV印刷とは・・・
この度弊社ではハイブリッドUV印刷機を新たに導入いたしました。
ハイブリッドUV印刷とは、ハイブリッドUV印刷専用インキを使用し、UV(紫外線)を照射してインキを瞬間的に硬化(乾燥)させる印刷手法です。
- 1.納期の短縮が実現しました。
- ハイブリッドUVインキは瞬間硬化で高い皮膜強度を持ち、印刷後の擦れ・傷・ブロッキング・裏移り等の問題が発生しません。一方、従来のオフセット印刷では、印刷後の乾燥のために半日から1日程度を要しましたが、UV印刷では紫外線をあてることで瞬間的にインキを硬化させるため、納期の短縮が実現しました。
- 2.光沢感も出せます。
- 従来のUV印刷では実現が難しかった印刷物の光沢感もハイブリッドUV印刷では油性印刷に近い品質の光沢感が出せるだけではなく、印刷物の匂いが少ないのも特長です。
- 3.表面加工や印刷が可能。
- 擬似エンボス等、通常のオフセット印刷では表現できない様々な表面加工や印刷が可能になりました。
ハイブリッドUV印刷のメリット
H-UV印刷 | UV印刷 | 通常印刷(油性) | |
---|---|---|---|
トータルリードタイムの短縮 | ◎ | ◎ | △ |
パウダーレスによる品質の向上 | ◎ | ◎ | △ |
省エネルギー・低ランニングコスト | ◎ | △ | ○ |
環境にやさしいシステム | ◎ | △ | ○ |
◎非常に良い ○普通 △やや厳しい ×厳しい
- 1.トータルリードタイムの短縮
- インラインで瞬時に乾燥させるため、従来の油性印刷と比べると印刷リードタイムラインが飛躍的に短縮されます。断裁・型抜き・折りなどの後加工もすぐに行え、入稿から納品までの期間短縮に大きな効果を発揮します。
- 2.パウダーレスによる品質の向上
- パウダーが不要となるため、粉落ちなどのトラブルから解放されます。印刷物の表面がザラつかないので、後加工での表面処理もしやすくなります。
また、オンデマンド印刷機による追い刷り時のトラブルも低減することができ、パウダー付着に厳しい分野へも安心してご使用いただけます。ドライダウンがないため、品質の確認も楽になります。
- 3.省エネルギー・低ランニングコスト
- 通常のUV乾燥システムに比べると、CO2排出量は約1/4。消耗品のランプ交換も含めたランニングコストを長期にわたり低減することができます。
また、ランプ自体の発熱量が極めて少ないため、用紙の熱変形も抑えることができます。
- 4.環境にやさしいシステムです
- 従来のUVランプの短波長側をカットすることで、オゾンを発生させません。パウダー未使用、低臭気のため、工場内環境の向上にも大きく貢献します。これからの時流にマッチした環境にやさしいシステムです。
- 5.新機能!不良品を限りなくゼロへ
- 印刷品質評価装置の導入により、目視検査では不可能な印刷中の印刷物全数を高速で検査し、不良品の出荷を自動的に防止いたします。
使用インキについて
弊社のハイブリッドUV印刷機では、高感度UVカレイドインキを使用しています。
印刷原稿がデジタルデータによる制作が主流の現在、RGBモニターの色再現領域を中心にデザインや写真が制作されています。しかしプロセス4色印刷をおこなった場合、RGB表現に比べていろ表現領域が狭いため、思い通りの色再現性ができませんでした。
カレイドインキは、その悩みを解消できる色再現領域を確保することを実現しました。
カレイドインキ (ハイブリッドUV印刷) |
UVインキ (UV印刷) |
油性インキ (従来の油性印刷) |
|
---|---|---|---|
色再現 | ◎ | ◎ | ○ |
コスト | △ | △ | ○ |
リサイクル | ◎ | × | ◎ |
◎非常に良い ○普通 △やや厳しい ×厳しい
- カレイドインキの色再現
- 油性印刷と比べてカレイドはモニター並みの広い再現領域を持っています。5色印刷機で限りなく6色・7色印刷に近い色再現が可能です。
表面加工
弊社で取り扱っている表面加工種類の一覧です。
箱の表面を加工することにより、種類によってマット感(ツヤなし)やグロス感(ツヤあり)を出せたり機能性を高めることができます。
表面加工種類一覧
OPニス *1 |
水性ニス | ビニール引き | プレス加工 | UV加工 | ラミネート加工 *2 | |
つや出し(光沢) | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
つや消し | 可 | 可 | 可 | 不可 | 可 | 可 |
平滑度 | △ | △ | △ | ◎ | ○ | ◎ |
キズ・耐水性・耐磨性 | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
強度 | △ | △ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
窓枠(部分抜き) | 可 | 可 | 不可 | 不可 | 可 | 可 |
価格 | ◎ | ◎ | ○ | △ | ○ | △ |
*1 油性ニス
*2 フィルム貼り、PP貼り
特殊表面加工
- 1.擬似エンボス印刷
- インラインコーティング印刷機を用い、専用のメジウムとコートニスを使用することでエンボス調の凹凸を作り、立体的に浮かび上がって見える印刷方法です。
- 2.エンボス加工
- 模様や文字を彫刻した凸版と凹版のロールの間に紙を通し、圧を加え模様を付ける加工です。
エンボス加工を行うと陰影ができ、視覚だけでなく触覚にも影響を与え、表現の幅も広がります。
- 3.箔押し(ホットスタンプ)
- 熱転写箔を凸版で印刷する熱圧着方式。
箔の最大の特徴は、メタリック感(金属光沢)を表現できることです。高級感や付加価値を付ける場合に多く利用されます。